【ソロモンの頭巾】長辻象平 今夏の多雨 伊勢杉が語る地球寒冷化の時代(1/4ページ) - 産経ニュース

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ソロモンの頭巾

長辻象平 今夏の多雨 伊勢杉が語る地球寒冷化の時代

【ソロモンの頭巾】長辻象平 今夏の多雨 伊勢杉が語る地球寒冷化の時代
【ソロモンの頭巾】長辻象平 今夏の多雨 伊勢杉が語る地球寒冷化の時代
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 今年の夏は異常だった。東日本では曇りや雨の日が多く、記録的な長雨と日照不足の夏だった。

 東京都心は8月1日から21日間、雨また雨の日々。1977年の22日に続く観測史上2位の長雨記録だ。

 仙台市はもっとすごい。36日間にわたる雨天となった。7月22日から8月26日まで1日も欠かさず降り続いた。こちらは最長記録の更新だ。福島市も8月1日から26日間の連続降雨。

 関ケ原の前夜を疾駆した松平家忠(1555〜1600年)の時代にタイムスリップしたかのようだ。

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 家忠は徳川家康の従弟(いとこ)で現代の愛知県に当たる三河国深溝(ふこうず)の領主。天正5(1577)年に始まり、文禄3(1594)年まで続く「家忠日記」を残しているのだが、その全編に雨や雪の記録が満ちている。

 「夜雨はらはらとふる」「夜入むら雨」「あさ雨ちとふる」「雨ながながとふる」といった具合だ。

 ただ一言、「雨降」と書かれた日も多い。

 家忠の生涯は、平安時代からの「中世温暖期」が終わり、江戸時代の「近世小氷期」へと移る時期と重なっている。気候の変動期なので天候不順が続いていたのだろうか。