千利休から「経営」を学べ 企業幹部に歴史書人気 「アイデア」「調整能力」…(1/2ページ) - 産経ニュース

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千利休から「経営」を学べ 企業幹部に歴史書人気 「アイデア」「調整能力」…

千利休から「経営」を学べ 企業幹部に歴史書人気 「アイデア」「調整能力」…
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 茶人の千利休の生涯に迫った1冊の歴史書が、企業関係者らの間で話題を呼んでいる。茶道文化の研究者が膨大な史料や伝承などを分析し、資金力のなかった利休が茶道をブランドに育て上げた発想力や、豊臣秀吉政権で戦国武将の連絡役を務める「調整役」だった姿を細やかに記述。斬新なアイデア力と調整能力が求められる経営者にとってバイブルともいえる内容になっている。

 著者は茶道研究家で千里金蘭大学名誉教授の生形(うぶかた)貴重氏で、タイトルは「利休の生涯と伊達政宗-茶の湯は文化の下剋上-」(河原書店)。同書はまず、若き日の利休が独自の美意識で道具類を掘り出し、本来は茶の道具でなかった物を茶の湯の道具とする「見立て」を生み出した経緯を紹介。生形氏は「一流の客を迎えるために、従来になかった試みを挑戦的に行う姿勢があった」と指摘する。同書を読んだという東京都内の男性経営者も「コストがない恵まれない状況から新たな時代の流れを作る発想力や反骨心は参考になる」と話す。 

 秀吉の「側近」として、戦国武将から信頼を得ていた一面も描く。同書によると、秀吉が北条氏を攻めた「小田原合戦」以後、伊達政宗と秀吉の取り次ぎ役も務めていたという。利休は切腹という悲劇的な最期を遂げるが、同書は秀吉と利休という個人の対立ではなく、秀吉政権の内部対立を解消するための犠牲になったという説を唱えている。