元プロ野球選手・森本稀哲さん 汎発性円形脱毛症「気にしなくていい」

病気を隠そうとした

 しかし、はっきりとした原因は分からず、治療法は確立されていない。都内の診療所や大学病院など複数で治療を試みたが、変化はなく、「すっかり医療不信に陥った」。

 見た目が変わったことで精神的にも大きなストレスを受けた。小学校では桁違いのハゲという意味で「1000万ハゲ」とあだ名をつけられる。テコンドーの練習中にも帽子をかぶって病気を隠そうとした。野球を始めたのは「常に帽子をかぶっていられるから」という後ろ向きな理由だったという。「当時はすごく気にする子だった。子供は残酷ですから」と森本さん。

 一方、中学、高校で野球に打ち込み、プレーで認められるようになったことで、自信もついた。病院に通うこともやめ、野球漬けの日々…。野球の名門、帝京高校(東京都板橋区)に入学後は主将として部員をひっぱり、平成10年度のドラフト会議で日本ハムファイターズ(現北海道日本ハムファイターズ)から4位指名を受けて入団。目立ちたがり屋の本来の性格を取り戻し、派手なパフォーマンスなどでチームのムードメーカーとなった。