衆院選

安保反対で委員長席に詰め寄ってたのに…「希望」へ合流希望の民進候補予定者 雄姿どこへ、主張リセット

【衆院選】安保反対で委員長席に詰め寄ってたのに…「希望」へ合流希望の民進候補予定者 雄姿どこへ、主張リセット
【衆院選】安保反対で委員長席に詰め寄ってたのに…「希望」へ合流希望の民進候補予定者 雄姿どこへ、主張リセット
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 小池百合子東京都知事が率いる「希望の党」が、民進党からの合流希望者に、憲法改正や安全保障関連法への賛成を求めている。民進党議員といえば、旧民主党時代から安保関連法などの審議で反対のプラカードを掲げ、その雄姿がテレビカメラに映るように、与党に詰め寄った。民進党関係者は今、過去のリセットを求められている。(中村雅和)

 平成27年7月15日、衆院平和安全法制特別委員会で安保関連法案が採決された。佐賀2区で出馬する現職、大串博志氏(比例九州)は、委員長席に押しかけた。隣の辻元清美氏と一緒に、採決を中止するよう、大声で詰め寄った。

 大串氏はブログでも「憲法違反の安保法案を阻止できなかったこと。これが痛恨でした」(27年9月25日)と発信した。法案の反対集会に参加した際の写真には、「戦争法はいらない!」と過激な横断幕も映り込む。

 その大串氏は、希望の党への合流を求める。

 事務所関係者は「(与党の)法案には、賛成できる部分もあったと審議を通じて訴えている。『変なところを直す』というのが大串のスタンスだ。それは、どの党になっても変わらない。(安保関連法に反対する)市民団体の支持も、得られると思っている」と語った。

 熊本1区から出馬する予定の現職、松野頼久氏(比例九州)は27年9月18日、当時の維新の党代表として「憲法の範囲を逸脱する内容を含む、違憲性の疑いの極めて濃厚な法案」(衆院本会議における内閣不信任決議案の賛成討論)と、訴えていた。そんな松野氏も、希望の党へ公認申請する考えを明らかにしている。

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