【関西の議論】「私を館外(おそと)へ連れてって」貸出ゼロ本の中にお宝、図書館所蔵本発信にユニーク企画(4/4ページ) - 産経ニュース

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関西の議論

「私を館外(おそと)へ連れてって」貸出ゼロ本の中にお宝、図書館所蔵本発信にユニーク企画

 大阪市立西成図書館(大阪市西成区)でも今年5〜6月、過去に読書会や企画展で集まった読書感想文を活用した「おすすめ本X」を開催。本をラッピングしてタイトルなどを隠し、読書感想文だけを添えて貸し出した。松山智子(のりこ)館長は「最初はどうなることかと思いましたが、67タイトルがすべて貸し出されるなど好評でした」と手応えを感じている。

ロマンチックな“本の交換会”も…

 公立図書館だけでなく、民間でも本を通じた交流イベント「ブラインドブックマーケット」が話題になっている。

 イベントなどの企画会社「ケイオス」内でつくる「北船場茶論事務局」が主催。本にまつわるエピソードを添えて会場に持参すると、本にカバーが掛けられ、その人の物語が本の紹介になる。代わりに、会場に展示されている誰かの思いが詰まった本を持ち帰ることができるという、ちょっとロマンチックな本の交換会だ。

 同事業は平成27年にスタートし、これまでは複合施設「本町ガーデンシティ」(大阪市中央区)で開かれていたが、今年は大阪府立中之島図書館(同市北区)に舞台を移し、「思い出の本との新しくて少し楽しいお別れの仕方」をコンセプトに9月29日まで開催している。「自分には必要がなくなった本が、誰かの大切な一冊になればいいですね」と担当者は話している。

 読書という行為の先に、見えない誰かとのつながりを感じ取ることができる。図書館でそんな楽しみ方が広がっている。