関西の議論

「私を館外(おそと)へ連れてって」貸出ゼロ本の中にお宝、図書館所蔵本発信にユニーク企画

 企画した同館司書の相宗大督(あいそうだいすけ)さん(42)は「以前から図書館員がすすめる福袋があるのを知っていたので、その仕組みを応用しました」と説明する。利用者らに参加を呼びかけたところ、予想以上の人たちが面白がって参加してくれたという。

 さらには、薦めた人、借りた人の双方の感想をまとめた冊子も作製。ホームページで公開しているほか、希望者にも配布している。

 「11ぴきのねこマラソン大会」(馬場のぼる著)をめぐっては、まずはゆめりんさんが「11ぴきのねこがマラソンをしているのがおもしろいし、ふつうの本じゃなくて、ひらくと1ページのながい紙がでてきます」と紹介。これに対して、本を借りたぐでさよさんは「本をひらいたとき、ながくてびっくりし、おもわずキャーとさけんでしまいました」と感想を述べている。

 また、「紙袋おりがみ」(主婦の友社/編)についても、「紙袋は環境のことを考えると、必要なければもらいませんが、破れてしまったときなどの活用法として良いかな」とぽかぽかさんがコメント。すると、hanさんが「いつもたまってしまう紙袋が箱や生活雑貨に変えられる素敵なアイデアがつまった本でした」と返信していた。

 こうした利用者同士を結ぶ仕組みを定着させようと、今年7月からは「みんなの図書館福袋」と改め、年度いっぱい常設展示している。

 相宗さんは「どんな本を薦めたいのか、どんな本が好きなのかなど、読書を通じて自分自身を見つめ直すきっかけになります。さらには、本の向こう側にいる誰かを想像して、楽しんでもらえるのではないでしょうか」と解説する。