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朝晩はすっかり秋らしく、涼しくなってきた。この時期、夏物の衣類をしまって、秋冬物を取り出している人も多いのでは。夏の衣類は汗や皮脂などの汚れを落として収納し、次のシーズンに備えたい。専門家に衣替えのコツを聞いた。(油原聡子)
黄ばみに注意
「来年もきれいに着るために、夏物から秋物への衣替えでは、しっかりと洗濯し、汚れを落としてほしい」
こう話すのは、生活関連メーカー「ライオン」のお洗濯マイスター、山縣義文さんだ。同社の調査では、夏物衣類を出したときに困ったことは、(1)黄ばみ(2)しわ(3)臭い(4)色あせ(5)虫くい-だった。「長期間保管すると湿気がたまる。その結果、しまうときにはきれいに見えても、空気酸化で黄ばんでしまうなど落ちきれなかった汚れが出てしまうんです」と山縣さん。
特に注意したいのが黄ばみだ。主な原因は汗や皮脂汚れ。襟や袖口、わきの下など部分的に汚れやすい。しまう前にできるだけ汚れを落としておく。山縣さんは「汗や皮脂は水洗いがよく落ちます。クリーニングに出すとしても一度、家庭で水洗いをしておくのがお勧めです」。汚れの種類に応じた前処理を覚えておくと便利だ。