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衆院が解散した28日、民進党も解党し、小池百合子東京都知事が代表を務める国政政党「希望の党」への合流を目指すことになった。急転直下の事態に、それまで民進公認で選挙戦を準備してきた地方組織は困惑を隠せない。「まさかこの段階で」「新党の公認をもらえるのか」。事実上の選挙戦に突入した各地の選挙事務所などに、激震が広がった。
「もう一度、政権交代の大きなプラットホームをつくるためだ」
衆院解散直後の28日午後1時半に開かれた民進の両院議員総会。前原誠司代表はこう言って、希望への合流を提案した。
党内には希望が掲げる憲法改正などの政策に否定的な前議員もおり、当初は紛糾するとの憶測もあった。しかし反対の声はなく、満場一致で「合流」を了承。民進では戦えないという現実を受け止めざるをえないようだった。
一方、事実上の解党に、地方組織は混乱に突き落とされた格好だ。この日会見した静岡県連の岡本護幹事長は「まさかこの段階でこのようなことになるとは想像もしなかった。正直言って大変残念」と肩を落とす。さいたま市の民進系市議も「地方議員との連携という意味では、トップダウンで決められたことなので不満が残る」と困惑した様子だった。