辺野古の埋め立て予定地に絶滅危惧サンゴ 移植に沖縄県知事許可必要、移設工事に影響も

 防衛省は27日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設先、名護市辺野古の埋め立て予定海域で、絶滅の恐れのあるサンゴが見つかったことを明らかにした。移植のために沖縄県知事の特別採捕許可が必要となる。辺野古移設に反対する翁長雄志知事は慎重に判断するとみられ、移設工事に影響が出る可能性がある。

 防衛省は、サンゴの白化が進んでおり、早期の移植が必要だと主張。サンゴの保護をめぐり、政府と県の対立が深まる恐れも出てきた。同省が27日の「環境監視等委員会」で委員の有識者らに説明した。沖縄防衛局が7月、埋め立て予定海域を調査中、環境省が絶滅危惧種のリスト(レッドリスト)に掲載しているサンゴ計14群体を発見。8〜9月の再調査では、このうち13群体が死滅、消失していたが、絶滅危惧2類の「オキナワハマサンゴ」1群体の生存を確認した。

 13群体が既に死滅や消失したことについて防衛省は、周辺海域の高水温が原因との見方を示し、移設工事の影響を否定した。

 政府は4月、普天間飛行場代替施設建設予定海域の北側で、埋め立ての第1段階となる護岸造成工事に着手。本格的な土砂投入を予定する南西側で、10月着工に向けて準備を進めている。

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