ドキュメンタリー 認知症の母、支える父 介護の現場を娘が記録 BSフジで10月1日(2/2ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

ドキュメンタリー 認知症の母、支える父 介護の現場を娘が記録 BSフジで10月1日

 母(88)に頻発する物忘れなど異変が起こり、認知症と診断されたのは25年。番組では、信友さんに代わり日々の介護を担う父(96)も映像に収め、高齢者が高齢者をケアする「老老介護」の実情を浮き彫りにする。信友さん自身も登場し「仕事を辞めて実家に帰ることが必要なのでは」と苦悩する姿を映すことで、介護離職の問題にも踏み込んでいく。

 番組が捉えた問題は多くの日本人が近い将来、直面する問題だ。政府の高齢社会白書(29年度版)は、37年に、65歳以上の5人に1人が認知症になると予測。厚生労働省によると、65歳以上同士の「老老介護」世帯の割合は28年に過去最高の54・7%に達し、介護離職の増加が懸念されている。

 ただ、番組が描き出すのは悲観的な側面だけではなく、認知症患者を抱える家族の「希望」にも触れる。「認知症で全てが不幸になるのではない」と信友さん。母は感情を抑制する人間だったが発病後、率直に感情を吐露するようになった。「母の心を知って、家族の絆がより強まったように感じる」

 ドキュメンタリーでは客観性を求められることも多いが、主観的なメッセージが込められた作品に仕上がっている。