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「ネット記事で一番数字を持っている」書き手の1人とされているのが、ライターのヨッピーさん(36)だ。体を張った企画記事から、ゆるめの記事、社会派記事まで幅広く手がけており、愛読者も多い。そんなヨッピーさんが初めての著書「明日クビになっても大丈夫!」(幻冬舎、1400円+税)を出版した。主に若いサラリーマンに向けた提言書。「カネの匂いがする人はなるべく敬遠する」「とりあえず水風呂に入ろう」-と、普通のビジネス書ならお目にはかかれない、独特の助言が満載だ。ヨッピーさんに話を聞いた。
千葉市長とゲーム対決
「ツタンカーメン展」に行列あれば、ツタンカーメンのコスプレで出かけてテレビに映る。自転車ゲームアプリの企画記事を書くため、なぜか三輪車で都内一周を試みる。人気ゲームアプリ「シムシティ」紹介のため、熊谷俊人・千葉市長とゲーム対決する…。ヨッピーさんが書いてきた記事の一例だ。
読む側がツッコミを入れたくなる記事も多いが、それでも最後まで読ませてしまうパワーが持ち味。
企業や自治体などのPR記事を手がけることも多いが、テーマ設定の面白さと軽妙な書きぶりで、やはり読ませてしまうのが「数字を持っている」ライターのゆえんだ。
「面白くて、読者に喜んでもらえる記事を書きたい。できれば、人に褒められたい。記事を書く理由は、突き詰めればそこです。僕は自分のことを読者の奴隷と思っていますから。まあ、『やるんじゃなかった』という企画も多いですけどね…」
スーツ姿でインタビューに応じたヨッピーさんは、そのように語った。
「数字を持っている」の「数字」は、ページビュー、ブックマーク、商品販売数…と、記事を書くサイトそれぞれが目標設定する数値のことだ。