その他の写真を見る (1/5枚)
米トランプ政権の国防長官、ジェームズ・マティス氏(67)のニック・ネームは「マッド・ドッグ」(狂犬)であることは「産経ニュース」のユーザーならすでにご存じだろう。なんでもマティス長官は勇猛果敢なだけでなく、冷静で知的な言葉遣いができる人物らしい。一つの真実を追い求め、深層を読み解くニュースハンターに必要な資質にも通じる。ならば部下にも「マッド・ドッグ」が欲しい。WEB編集チームの1人の中年記者にS編集長は望みを託した。行け、「マッド三枝」!。お前はマッド・ドッグになるのだ!!
□
平成12年、横浜市瀬谷区の畑で近所に住む渡辺美保さん=当時(22)=が殺害された。神奈川県警瀬谷署捜査本部は3年後の15年9月、美保さんの中学時代の同級生を逮捕した。男は無期懲役となり、民事訴訟でも渡辺さんの家族に5510万円を支払うよう命じる判決が確定した。しかし、美保さんの母に「おまえが迎えに行かなかったから娘は死んだ」と暴言を吐き、母娘を死に追いやった男は、未だに1円も支払っていない。男の家族は福島県に無借金で家を建て、そこで暮らしている。男の父は鉄道会社に勤め、退職金も得たはずだが、「息子の犯行か分からない」として同様に支払いを拒否している。いわれなき犯行で娘と妻を失った父を現在の刑事訴訟法は救うことができていない。
賠償に応じぬ服役囚の家族「せがれがやったか分からない」
福島県白河市の外れ。そこに目当ての家があるはずだった。穂積一=犯行当時(22)。娘を殺した男の名前だ。その両親が住んでいるはずだ。家の前でたたずんでいると初老の女性が出てきてほほえんだ。
「こんにちは」
渡辺保さん(68)は腹に力を込めた。