マッド三枝が行く!!

「被告は遺族に5510万円払え」判決もどこ吹く風 犯人の家族は無借金で家を構え、1円も支払わず 司法に置き去りにされる犯罪被害者の遺族

「おまえが迎えに行かなかったから娘は死んだんだ」と法廷で言い放ち…

 渡辺さんの長女、美保さん=当時(22)=は平成12年10月、横浜市瀬谷区二ツ橋町の畑で変わり果てた姿で見つかった。首には包丁で刺された痕があった。神奈川県警瀬谷署捜査本部の捜査は難航し、迷宮入りがささやかれた。

 が、事件から3年後、急転直下、事件は解決する。美保さんの中学時代の同級生、穂積一服役囚=犯行当時(22)=が自首したのだ。

 平成15年9月6日、「交通事故を起こして救急車を呼ぼうと、美保さんの携帯電話を借りたが、トラブルになって殺害した」と自首した穂積服役囚は、11月5日になって殺人容疑で逮捕された。

 何と美保さんの中学時代の同級生で、美保さんの自宅からわずか50メートルほどしか離れていないところに住んでいる男だった。

 自供などによると、10月16日午後8時50分ごろ、帰宅途中の美保さんを車で待ち伏せし、いったん自分の車の前に行かせてから背後からはね、畑に落ちた美保さんの首を刺して殺害後、強姦しようとしたが、人が来たのであきらめた。

 供述によると、穂積服役囚は、一人で自宅にいる際、たまたま目にした男性週刊誌を目にして劣情を催し、誰かと性交したくなり、事件の数カ月前にたまたま自宅の前を通った美保さんをターゲットにするという自分勝手な動機だった。

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