ニッポンの議論

中学高校の部活 「学校教育から切り離せ」VS「教員に『指導』の教育を」

 --部活の主体を学校から地域へ移行させようとする動きもある

 「1970年代と、2000年代の過去2回ほど、部活を地域に出そうとしたことがあるが、ことごとく失敗した。地域と連携する際には、どこまで何を頼むのか、連携の範囲を明確にすることが必要だが、これが難しい。看板を付け替えても、練習場所は学校のままで結局教員が指導したケースもあった。また、熱心な外部指導者がより一層、部員に練習を課し長時間になったという例もあった。競技力を高めるために、練習メニューや対外試合をおぜん立てすれば、子供自身が課題を解決する機会を奪ってしまう」

 --部活の活動日数にしばりを設けるべきか

 「部活動に、どのような教育内容と意義を見いだすかによって変わってくる。少なくとも、自治集団活動を目的とするなら、毎日指導する必要はなく、指導を分担することもできるだろう。もちろん、プロや五輪出場などトップ選手を目指す場合は、別の話だ。選手の育成は国家プロジェクトであり、それを学校教員に期待するのは筋違い。少数精鋭でのアスリート育成は、学校とは別の場所でやるべきだ」

 かみや・たく 昭和50年、茨城県出身。42歳。専門はスポーツ教育学。筑波大大学院人間総合科学研究科修了。岐阜経済大講師などを経て平成23年から現職。著書に「生徒が自分たちで強くなる部活動指導」など。