衆院解散

大義は? 争点は? ネーミングは? 首相は25日の記者会見で何を語るのか

 ただ、野党側のバッシングが奏功するかどうかは不透明だ。「アベノミクス解散」とネーミングされた平成26年の前回の解散でも、当時の海江田万里・民主党代表や浅尾慶一郎・みんなの党代表らは「解散に大義はない」などと批判を繰り返した。この衆院選では与党側が圧勝している。

 そもそも数カ月前には、野党側から解散を求める声が上がっていた。

 〈大義など初めからあるわけがない。(中略)総理による権力の私物化を象徴する『アベノタメノ解散』である〉

 19日のツイッターにこう投稿した小沢一郎・自由党共同代表は、3カ月前の6月25日、同じツイッターで〈おぞましい政治は選挙で止めないといけない〉と解散を主張していた。

 共産党の市田忠義副委員長も今月17日のツイッターで〈どの政権でも一応はもっともらしい理由付けをするが、安倍政権は違う。大義などどうでもいい〉と痛烈に批判。ただ、7月3日には〈(森友学園問題など)事実の隠蔽(いんぺい)などを争点にした解散総選挙で国民の信を問うべきだ〉と投稿していた。

 こうした野党側のスタンスには、ご都合主義との声も上がりそうだ。

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