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引き返せない「奴隷への扉」 セネガル・ゴレ島

【view 写】引き返せない「奴隷への扉」 セネガル・ゴレ島
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 アフリカ大陸の西端、セネガルの首都ダカールの沖合約3キロに浮かぶ島、ゴレ島。紺碧(こんぺき)の大西洋に囲まれた28ヘクタールほどの小さな島には欧風の洒脱(しゃだつ)な建物が並び、観光客が行き交う。

 1978年にユネスコの世界遺産に登録されたこの島は、かつて奴隷貿易の拠点として栄えた。15〜19世紀に多くの奴隷が集められ、新大陸へ輸出された悲しい歴史を持つ。

 今年、セネガルから初めて「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞する音楽家、ユッスー・ンドゥールさんは、ドキュメンタリー映画「ユッスー・ンドゥール 魂の帰郷」で、ジャズやブルースなど黒人音楽のルーツをたどる旅を描いた。映画はゴレ島を出発し欧米を巡回する内容で、大きな反響を呼んだ。

 島には、「奴隷の家」と呼ばれる施設がある。ここから多くの奴隷たちが、アメリカ大陸へと送り出されていった。

 「Door of No Return(引き返せないドア)」と呼ばれている暗い扉から差し込む日の光が悲しいほどに美しい。

 文・杉山みどり

 写真・桐山弘太