北朝鮮情勢

台湾が対北貿易を全面禁止

 【台北=田中靖人】台湾の行政院(内閣に相当)は22日夜、北朝鮮との貿易を全面的に禁じると発表した。一連の弾道ミサイル発射や核実験に対する制裁措置で来週、実施に移す。

 台湾は国連に加盟していないが、これまでも国連安全保障理事会の制裁決議の内容を実施している。2016年の北朝鮮からの輸入額は約1200万ドル(約13億円)、輸出額は約56万ドル(約6000万円)だが、今年は制裁措置の影響で大幅に減少しており、全面禁輸は象徴的な意味合いが強い。

 行政院の報道官は「地域の安定と秩序を維持する共同行動に協力する」との声明を発表した。総統府高官によると、台湾に寄港した北朝鮮船舶の検査や北朝鮮人名義の銀行口座凍結などもすでに実施している。

 台湾は1992年に韓国と断交した後、台湾電力の核燃料廃棄物を北朝鮮で処理する合意にいったんは達するなど、北朝鮮との関係を強化した時期がある。

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