奈良県明日香村の飛鳥寺で23、24日、日本最古の仏像・飛鳥大仏の周囲に切り絵を配し、ライトアップする「蓮華蔵世界」が開かれる。飛鳥大仏の光背(こうはい)や脇侍(わきじ)は失われているが、それを切り絵で再現。初めての大仏と切り絵のコラボを楽しめる。
合成紙でつくられた2つ脇侍の切り絵(長さ3・5メートル、幅90センチ)は繊細な大作で、その上には飛天の切り絵も。制作者は飛鳥アートヴィレッジに参加した京都市在住の切り絵作家、望月めぐみさん(39)。
プロジェクターで投影される光背の切り絵を含めて制作には約1カ月かかったという。
飛鳥の秋を光で彩る「飛鳥光の回廊」の一環。見学無料。時間は午後6〜9時。望月さんは「幻想的な世界を楽しめると思います。多くの人に見ていただければ」と話している。