新潟県上越海上保安署は22日、7〜8月に上越地域などで集中的に行った密漁者の取り締まりで、漁業法違反の疑いで20人を検挙し、サザエなど密漁された1119個の海産物を確認したと発表した。検挙者は昨夏の集中取り締まりよりも7人多く、半数以上の13人が長野など県外在住者だった。
同署が密漁を確認した海産物はサザエ955個、アワビ11個、岩がき153個の計1119個(約130キロ)。回収した密漁海産物は全て海に戻された。
密猟者のうち、県外在住者の内訳は長野県9人▽群馬県3人▽東京都1人。同署によると、長野県は上越市に地理的に近いことから、密猟者に占める割合が毎年多いという。
また、太平洋よりも日本海の方が透明度が高く、海産物を捕獲しやすいことから、同署は群馬県からも密漁にやってくるケースが多いとみている。
海岸には密漁をしないように警告する看板が設置されているものの、密漁者は依然絶えない。同署は、取り締まりを来夏は強化することも検討している。