電通公判

「社長の言葉を信じることはできません」 高橋まつりさん母のコメント(全文)

 電通の山本社長は、本日、公訴事実をすべて認め、反省とお詫びの言葉を述べ、新しい電通をつくるとの決意を述べておられましたが、今でも電通は、言葉では様々な計画を立て、文書もつくっていました。それを知っている遺族としては、にわかに今日の社長の言葉を信じることはできません。

 労働環境の改革計画を検討・実施していると表明されていましたが、娘が入社する前にも、電通は、立派な計画は発表していました。しかし、娘は、土曜日も日曜日も休むことができないほどの業務を担当させられたのです。立派な計画や制度を作ったとしても、本当に実行しなければ、意味がありません。

 電通の職場が改善するには、社長をはじめ、役員を先頭にすべての従業員が強い意志をもって取り組んでいただきたい。それには、株主、クライアント、日本全体の意識が変わらなければならないと思います。

 電通の取り組みを今後も監視していきたいと思います」

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