ソニーのゲーム子会社、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のアンドリュー・ハウス社長は22日、産経新聞のインタビューに応じ、昨年10月に発売した仮想現実(VR)端末「プレイステーション(PS)VR」に関し、オンライン配信を含む対応ゲームソフトの販売本数が累計1千万本に達したことを明らかにした。
PSVRは同社のゲーム機「PS4」につないでVRゲームを楽しむゴーグル型端末で、これまでに100万台を販売しており、ゲームソフトの売れ行きも好調。ハウス氏は「コンテンツを増やし、販売増に弾みをつけたい」と述べた。
VR用ゲームソフトの開発は現在、少人数のチームが制作するインディーズ作品が中心で、「次のステップでは大手の制作会社に参入してもらいたい」と期待した。音楽映像や映画のVR版など、ゲーム以外のコンテンツの拡充も進める。
SIEは10月14日に、PSVR本体などとのセットの価格を5千円値下げして4万4980円(税抜き)で販売する。PSVRは国内を中心に品薄状態が続いているが、増産を行うことで「安定した供給体制にしたい」と語った。