機能性表示食品の発売相次ぐ 健康志向で高付加価値路線 参入も容易

 ただ、機能性表示食品となったからといって、味など中身に変化はない。それでも、カゴメが昨年2月に発売した機能性表示食品のトマトジュースは、販売数量が3割も増える人気。野菜ジュースも当初は5月に販売を開始する計画だったが、商品供給が間に合わなくなる恐れがあるとして、10月に延期したほどだ。

 アサヒ飲料もカルピスブランドとして初となる機能性表示食品の乳性飲料「カラダカルピス」を4月に発売。販売が好調なため、年間の売り上げ目標を150万ケースから200万ケースに上方修正した。

 節約志向が根強い中、高付加価値商品としての期待は高まる。吉野家は、食後の血糖値の上昇を緩やかにする作用をうたった機能性表示食品の牛丼の具「サラ牛」を通販限定で3月に発売。5袋(5食)2980円で1袋あたり約600円と高めの価格設定だが人気を集め、同様の作用がある「サラシア牛丼」の店舗販売も7月から始めた。

 キッコーマンは今月29日、「高めの血圧を改善する」作用をうたった機能性表示食品のしょうゆ(税別330円)を通販限定で発売するが、価格は同社の通常の商品に比べ1・5倍程度高い。機能性表示食品であることを前面に押し出すことで、価格競争が激化する従来の商品と一線を画す狙いがある。(大柳聡庸)

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