石平のChina Watch

「日中友好」は死語となった 国交正常化45年、中国の脅威から日本は平和を守るためにどうすべきか思考の時

 その一方、中国の軍艦と軍機が日本周辺の海と空に接近してきて威圧的な態度をむき出しにするのはもはや日常茶飯事。揚げ句の果て、中国軍の大型爆撃機6機が紀伊半島沖まで飛んできて示威飛行を行った。それは、日本の京阪神をいつでも「火の海」にすることができるぞ、との脅しにも聞こえた。

 日中国交回復から45年、今や日本はかつての「友好国」の中国から敵国であるかのように取り扱われ、中国からの軍事的脅威に直面することとなった。80年代の「日中友好」はもはや往時の記憶、「日中友好」という言葉自体が、すでに何の意味もない死語となった。

 日本人は「日中友好」がこのような結果をもたらしたのは一体なぜか、中国という国と一体どう付き合った方がよいのか、そして中国の脅威から日本の平和を守るためにどうすべきなのか、といった問題を真剣に考えなければならない時が来た。それらの問題を一度真剣に考えておくことこそ、日中国交正常化45周年に対する最も意義のある記念となるのではないか。

【プロフィル】石平

 せき・へい 1962年、中国四川省生まれ。北京大学哲学部卒。88年来日し、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関を経て、評論活動に入る。『謀略家たちの中国』など著書多数。平成19年、日本国籍を取得。

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