石平のChina Watch

「日中友好」は死語となった 国交正常化45年、中国の脅威から日本は平和を守るためにどうすべきか思考の時

 どうしてそうなったのかと不審に思った私は、中国内の日本に関する言説をいろいろと集めて吟味した。そして自分なりの結論にたどり着いた。何も90年代になってから日本は中国に悪いことをしたわけでは決してない。天安門事件後、中国共産党が民心の離反をつなぎ留めるために、日本という国を「外敵」に仕立てていく反日教育を行ったために、中国人民の反日感情が高まったのだ。

 2000年代になると、私はフリーの立場から中国問題や日中問題を論じるようになったが、それ以降も日中関係は悪化する一方であった。何かある度に「歴史問題」を持ち出して日本をたたくのは中国政府の習性となり、小泉純一郎首相(当時)による「靖国参拝問題」の一点のみで日本と5年間にもわたって不毛の外交戦を行った。

 2010年代に入ってから、日中関係の対立色はますます強まった。漁船衝突事件以来、「尖閣問題」はずっと日中間対立の焦点となっているが、今の習近平政権になってからは、中国の武装公船が2、3日ごとに尖閣周辺の日本の領海に侵入してきて、日本の主権を日常的に踏みにじるようになった。

 最近では、日本の領海への侵入はもはや尖閣周辺に限ったものではない。九州周辺の海も青森周辺の海も、中国公船の傍若無人の領海荒らしの対象となった。

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