王室外交物語

日本とトンガの親交 南の楽園のおもてなしも厚く 関東学院大教授・君塚直隆

 今から11年前の2006年9月。世界で一番大きな王様が亡くなった。南太平洋に浮かぶ約170の島々からなるトンガ王国のツポウ4世。享年88であった。身長は196センチ、体重は最大時で209キロを超えていたと言われる。その後、健康のためダイエットをされたが、ポリネシアの王様らしく、大きくてたくましく、優しい人物であった。この国を40年以上にわたって治めてきた王様の死は、国中を悲しみに包み込んだ。その葬儀に8千キロのかなたから駆けつけられたのが、日本の皇太子殿下であった。

 亡き国王は大の親日家で、たびたび日本を訪れて、昭和天皇さらには現天皇陛下ご一家からも常に歓待を受けていた。徳仁皇太子殿下とトンガとの深い関係はその後も続いた。ツポウ4世の跡を継いだツポウ5世国王(4世の長男)の戴冠(たいかん)式が08年8月に挙行されたときも、式典の最上席の一角を殿下が占められていた。さらに次代のツポウ6世国王(5世の弟)が、15年7月に戴冠式を執り行ったときにも殿下のお姿があった。しかも今回はお一人ではない。お隣に雅子妃も控えておられたのだ。

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