浪速風

反発は狼狽えているだけ? 解散を野党が「ややや」では情けない 望むところではないのか

吉行淳之介さんに「やややのはなし」というエッセーがある。「ここから大相撲の星取表を連想する人が多いだろう。休場力士の欄には『ややややや』と文字が並んでいる」が、「やややは驚きをあらわす文字でもある」と書く。安倍晋三首相が衆院解散の方針を固めたのも「ややや」である。

▶昭和61(1986)年7月の衆参同日選挙は「死んだふり解散」と呼ばれる。中曽根康弘首相は臨時国会を召集したその日に解散を断行した。衆院の議員定数是正が成立したばかりで、「周知期間があるから解散は無理だと思わせた。死んだふりをした」。野党は虚を突かれ、自民党が圧勝した。

▶孫子の兵法に「兵は詭道(きどう)なり」とある。すなわち戦(いくさ)はだまし合いであり、いかに有利に戦えるかを考え、相手をだます。民進党などは「大義がない」「疑惑隠し」と反発するが、うろたえているだけに見える。政権打倒を目指す野党には、解散・総選挙は望むところではないのか。