(3)夫婦で協力して子育てに取り組む模範例を標榜(ひょうぼう)していたか
宮崎氏は育児休暇を取得するなどイクメン議員を売りにしていた。山尾氏は「保育所落ちた日本死ね」で流行語大賞を受賞、子育てや夫の協力についてもメディアで語っていた。
(4)他人の不倫を厳しく批判していたか
山尾氏はテレビ番組で、不倫報道を受けた宮崎氏の記者会見を「悪いことしておきながら、なんか涙目で、潔くすれば男の美学みたいなところに違和感があって、与党のみなさんの発言を見てても、ちょっとなんかおかしいなぁ、ゆるんでるのかなぁ」と発言。「不倫を政府・与党批判の材料として使っていた」と八幡氏。
(5)政治家としての立場の重要性
山尾氏は、最大野党の政調会長を経て幹事長に就任する寸前だった。「宮崎氏や今井氏とは政治家としての重みが違う」(八幡氏)
(6)ほかに不倫があったか
宮崎氏は、以前にも複数の女性と浮気をしていたことを明かしている。
八幡氏は「総合的にみれば、山尾氏がいちばん悪質なのではないか」と話す。「今井氏はダブル不倫ではない。政治家としての重い立場や、山尾氏自身が他の議員の不倫を批判していたことからみても、宮崎氏よりはるかに責任が大きい」
報道を受けて、宮崎氏は議員辞職し、今井氏は辞職も離党もしなかった。山尾氏は離党を選んだが、その選択は山尾氏にとって正しいものではなかったとみる。
「このまま無所属議員として任期を過ごしても何もできないだろう。最低限、辞職ぐらいしないと、みそぎにはならないのではないか」