【話の肖像画】バレエダンサー ミハイル・バリシニコフ(1) あえて自分を賭けてみる(3/3ページ) - 産経ニュース

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話の肖像画

バレエダンサー ミハイル・バリシニコフ(1) あえて自分を賭けてみる

 〈69歳となった今も、一人芝居など、さまざまな舞台芸術を吸収かつ開拓していこうと自己研鑽(けんさん)に余念がない。堅固な人生哲学が顔をのぞかせる〉

 何が常に私を新しいジャンルへの挑戦へと駆り立てるのか。私はこの年齢で、いくつかの大きなプロジェクトを抱えています。これまで私は、企画書を読んで百パーセント完璧に中身をこなせる自信がなくても、あえて自分の能力を信じ、賭けてみることが結構ありました。自分の内面に立ち上ってくる恐怖に打ち勝って何かを成就したいのです。これが私の人生というもの。でも、優雅に年を取りたいですよね、可能ならば。(聞き手 高橋天地)

【プロフィル】ミハイル・バリシニコフ

 1948年1月27日、ラトビア(旧ソ連)・リガ生まれ。米国とラトビアの二重国籍を持つ。66年、ブルガリアのバルナ国際バレエ・コンクールで優勝(ジュニア部門)し、注目される。旧ソ連を代表するバレエ団「キーロフ・バレエ」を経て、74年に米国へ亡命。名門「アメリカン・バレエ・シアター」でダンサーや芸術監督として手腕を発揮した。バレエのみならず映画やテレビ、演劇の世界でも幅広く活躍。バレエをテーマにした映画「愛と喝采の日々」では米アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。