安倍晋三首相、衆院解散時期は帰国後に判断 ニューヨークへ出発、国連総会で北朝鮮制裁決議の完全履行を呼び掛けへ 

米国に向け出発する安倍晋三首相。右は昭恵夫人 =18日午後、羽田空港(川口良介撮影)
米国に向け出発する安倍晋三首相。右は昭恵夫人 =18日午後、羽田空港(川口良介撮影)

 安倍晋三首相は18日午後、国連総会に出席するため、米ニューヨークに向けて政府専用機で羽田空港を出発した。22日に帰国するまで、首相は20日の一般討論演説や各国首脳との個別会談を通じ、北朝鮮に核・ミサイル開発を放棄させるため、国際社会による圧力強化の必要性を訴える。

 出発に先立ち首相は「世界の平和を脅かす北朝鮮の危険な度重なる挑発に対し、今こそ国際社会の団結が問われている。(国連安全保障理事会の)制裁決議を国際社会で完全に履行し、北朝鮮に政策を変えさせなければならない」と強調し、「できる限り多くの首脳と話し合い、北朝鮮に対し、国際社会の連携をより強固なものにしていきたい」と述べた。羽田空港で記者団に語った。

 一方、首相は衆院の解散時期について「帰国後に判断したい」と語った。

 首相は国連総会にあわせて21日に米国のトランプ大統領、韓国の文在寅大統領との3カ国首脳会談を開催する方向で調整している。中東諸国を中心に各国首脳との個別会談も積極的に行い、北朝鮮問題をめぐって国際社会との連携強化を図る。

 首相はニューヨーク証券取引所(NYSE)で、米国金融関係者向けに日本の経済政策についても演説する。首相の同所での演説は「バイ・マイ・アベノミクス」(私の経済政策は買いだ)と日本への積極投資を呼びかけた2013年9月以来、4年ぶり。今回もアベノミクスへの理解と支持を求めるとみられる。

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