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俳優、山本耕史 1人の人間としての植木等を好演 歌は周囲から「本人かと」

【TVクリップ】俳優、山本耕史 1人の人間としての植木等を好演 歌は周囲から「本人かと」
【TVクリップ】俳優、山本耕史 1人の人間としての植木等を好演 歌は周囲から「本人かと」
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「植木等とのぼせもん」(土曜午後8時15分〜 NHK総合)

 「明るい昭和」を代表する国民的スター、植木等(うえき・ひとし)と、付き人からコメディアンとして成長する小松政夫の師弟愛を描いたドラマで、主人公の植木を演じている。

 クレージーキャッツで「スーダラ節」などのヒット曲を歌い、映画「ニッポン無責任時代」では俳優としても活躍した植木。画面で見せる「無責任男」のイメージと、愛情深い師匠としての側面を山本が巧みに演じ分けている。

 「万人の記憶の中にある印象と違っていてはいけないし、単なるものまねでは違和感がある。バランスが本当に難しい」

 大河ドラマなどで歴史上の人物を演じてきたが、人々の記憶に新しい植木を演じるには苦労が多かったという。

 なかなか植木像が定まらず、悩んでいたときにディレクターから「(植木に)寄せられるだけ寄せてみて」と言われた。そこで、歌う場面ではできるだけ「寄せるように」、普段の植木を演じるときには、「そこまで寄せないように」してみた。当時の映像を見たり資料を読み込んだりして理解を深めつつ、試行錯誤を重ね、作品の世界観になじんだ植木像を引き寄せた。

 周囲からの反応もよく、特に「スーダラ節」「無責任一代男」の歌唱シーンは、共演者から「本物の植木さんの声じゃなかったの?」と間違われるほど。「うれしかったですね」と顔をほころばせる。

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