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アイラブ・ニューヨーク

「1937年の再来」リスク?

 米国で最も知られた投資家の一人である、レイ・ダリオ氏がマンハッタンにやってきたので、話を聞きに行った。ダリオ氏は2008年の金融危機を予見した実績があり、「グローバル・マクロ」と呼ばれるマクロ経済の動きに合わせて各国に投資する運用戦略が得意だ。

 ダリオ氏によると、米国経済には、「1937年が再来するリスクがある」

 29年の大恐慌を経験した米国は30年代に財政出動を積極化し、何とか経済を持ち直す。金融緩和も実施したのだが、36年に見切り発車で預金準備率を引き上げた。すると、37年に株価が急落、米国は再び不況入りした。

 現代の米国も超金融緩和を通じて、金融危機を乗り越えたが、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を上げ始めたばかり。「金融引き締め局面の初頭である点で似ている」という。

 加えて、「格差が拡大した結果、ポピュリズムが台頭している点でも酷似している」。「ポピュリズムが『対立』を深める恐れがある」とダリオ氏は地政学リスクに対する懸念を強調していた。

 歴史的に、ポピュリズムは戦争の遠因。「1937年の再来を防ぐためには、(国民の不満が高まらないよう)経済が拡大し続けなければならない」(ダリオ氏)。資本主義を維持するのも大変だ…。(松浦肇)