第29回世界文化賞・受賞者の素顔(2)

〈彫刻部門〉エル・アナツイ氏 廃材再利用 優美な作品紡ぐ

【第29回世界文化賞・受賞者の素顔(2)】〈彫刻部門〉エル・アナツイ氏 廃材再利用 優美な作品紡ぐ
【第29回世界文化賞・受賞者の素顔(2)】〈彫刻部門〉エル・アナツイ氏 廃材再利用 優美な作品紡ぐ
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 高松宮殿下記念世界文化賞の第29回受賞者が発表された。それぞれの分野で芸術表現を追求し、文化の発展に貢献してきた5部門の受賞者たちの経歴と業績を紹介する。=敬称略

 ・El Anatsui

 ・1944年2月4日

 ・ガーナ・アニャコ生まれ

 現代アフリカ美術を代表する彫刻家の一人。ワインやビールのふた、シールといった廃材を再利用し、タペストリーを思わせる優美な作品を紡ぐ作家として世界的な評価を得ている。

 母国ガーナ、クマシの科学芸術大学で美術を学ぶ。彫刻を選んだのは「彫刻には絵画、織物、デザインなどアートの全要素が含まれる」からだ。1975年、西アフリカのナイジェリアに移住、大学で彫刻を教えながら創作活動を続ける。

 80年以降、数々の展覧会に出品し、欧米などで評価されるように。初期(70〜80年代)は、ガーナの伝統的な織物アジンクラやナイジェリアの伝統的装飾文様ウリなどに影響を受けた木彫やパネル、セラミックのオブジェなどを制作。2000年以降は金属製の織物のような作品に変化した。

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