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「偽装とうふに注意!」-。8月半ば、こんな見出しで、スーパーなどで売られている安価な豆腐を「偽装」と指摘したブログ記事が大手ニュースサイトに掲載され、インターネット上で話題になった。が、この記事、その後姿を消した。何があったのかと取材をすると、豆腐をめぐる状況が大きく変わろうとしていることが分かった。
豆腐って何だ?
ブログは国産大豆とにがり(塩化マグネシウム)を原材料にしているものだけが「本物」で、輸入大豆やにがり以外の凝固剤、添加物を使った豆腐は「消費者をだます偽装」と警告する内容だった。
管理栄養士の女性が書いたこのブログ記事が大手ニュースサイトにも配信されると、「(ブログの内容は)間違いだらけ」という声がネット上であがり、4日後には大手ニュースサイトからこの記事は消えた。
「芸能記事を送る契約なのに豆腐の記事が送られてきている、と連絡を受けたので対応しました。炎上したから取り下げたわけではありません。記事への反響の大部分は肯定的なものでした」と配信元の情報サイトでは説明する。
しかし、ネット上で指摘されたように、この記事には間違いがあった。次のような、きわめて根本的な部分で。
豆腐に「偽装」は存在しえない。なぜなら、「豆腐とは何か」という定義が存在しないからだ。