太陽フレア 地磁気の乱れ観測

 太陽表面で6日に発生した大規模な爆発現象「フレア」によって放出された電気を帯びた粒子が8日午前、地球付近に到達し、上空の電離圏や地磁気の乱れが観測された。情報通信研究機構によると、懸念された通信機器などの障害は報告されていないが、数日間は注意が必要という。

 放出された粒子は8日午前7時ごろに到達。その後、磁気の乱れは安定しつつある。ただ大爆発を起こした黒点が新たな爆発を起こす可能性もあり、この黒点が太陽の自転によって地球から見て裏側に行く数日後までは、短波通信や衛星利用測位システム(GPS)に影響を及ぼす恐れが続くとしている。

 粒子の到達時期は爆発速度により変わるため予測が難しく、8日午後との当初予想より早まった。この黒点では7日夜にも大規模なフレアが発生。南極の昭和基地では8日、磁気の乱れの影響でできたとみられるオーロラが観測された。

 太陽の活動度は周期的に変化しており、8年前に始まった現在の周期は低調で、4年前にピークを過ぎていた。会見した同機構の石井守宇宙環境研究室長は「こうした時期に大規模な爆発が起きたのは特異な現象で、科学的に注目される」と話した。

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