佐川印刷事件 会長「29億円流用知らず」 京都地裁公判で証言 - 産経ニュース

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佐川印刷事件 会長「29億円流用知らず」 京都地裁公判で証言

 総合印刷会社「佐川印刷」(京都府向日市)の子会社の資金をだまし取ったとして電子計算機使用詐欺罪などに問われた佐川印刷元取締役、湯浅敬二(63)と建設コンサルタント、村橋郁徳(57)両被告の公判が7日、京都地裁(橋本一裁判長)で開かれた。同社の木下宗昭会長が証人として出廷し、シンガポールのサーキット場建設などのために計29億円が流用されたことなどを「知らなかった」と証言した。

 湯浅被告らは、平成22年4月、インターネットバンキングに虚偽の情報を入力し、子会社「エスピータック」(亀岡市)の資金計29億円をだまし取ったなどとして起訴。公判では「佐川印刷の不動産投資のために振り込んだ」などと起訴内容を否認している。

 木下会長は、27年1月に外部からの指摘で流用を初めて知ったと説明。知人だった村橋被告からサーキット場建設の話を聞いたことはあるとしたが、「『やめた方がいい』と伝えた。その後、資金提供を頼まれたこともない」と述べた。

 湯浅被告が資金流用の動機を「木下会長から裏金作りのために会社の資産運用を指示された」と主張している点は、「そういうことはありません」と断言。その上で「家族のように信用してきた。正直に話してほしい」と述べた。