戦闘機事故根絶を願い身投げ…「大空の女神」の遺志継承 水戸で藤田多美子さん顕彰式

戦闘機事故根絶を願い身投げ…「大空の女神」の遺志継承 水戸で藤田多美子さん顕彰式
戦闘機事故根絶を願い身投げ…「大空の女神」の遺志継承 水戸で藤田多美子さん顕彰式
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 昭和15年、相次ぐ戦闘機事故を根絶したい一心で水戸陸軍航空通信学校(現・水戸市住吉町)の井戸に身を投げ、「大空の女神」と称された藤田多美子さん=当時(22)=の顕彰式が3日、関東鉄道水戸営業所で行われた。

 顕彰式が行われたのは、同営業所内にひっそりとたたずむ藤田さんを祭る祠(ほこら)の前。昭和40年10月に同営業所が同校跡地に開設される際に、当時の所長が「バスも危険な仕事。事故がないように見守ってほしい」と祠を建てたという。

 顕彰式には、同校や自衛隊のOBら約50人が集まり、国に殉じた乙女の遺志を後世に継承することを改めて誓った。藤田さんの甥(おい)の増田豊さん(65)は「多美子の社会や国を思う気持ちは尊重していかなくてはならない。その輪が広まっていってほしい」と話した。

 同校近くに住んでいた藤田さんは戦闘機事故の根絶を願い、昭和15年11月28日、井戸に身を投げた。その行動は美談としてたたえられ、校内には胸像が設置された。

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