北朝鮮拉致被害者、蓮池薫氏「拉致問題、ミサイルに埋没してしまう」と危機感訴える 鳥取・米子で講演会

「拉致問題が埋没の危機感がある」と熱弁する蓮池氏=鳥取県米子市(山根忠幸撮影)
「拉致問題が埋没の危機感がある」と熱弁する蓮池氏=鳥取県米子市(山根忠幸撮影)

 北朝鮮による拉致被害者の蓮池薫氏(59)=新潟産業大准教授=の講演会が4日、鳥取県米子市で開かれた。北朝鮮が3日に核実験を強行したことを念頭に、蓮池氏は「拉致問題が核、ミサイルに埋没してしまう危機感がある。国民の強い支持が必要だ」などと訴えた。

 蓮池氏は「夢と絆〜拉致に奪われた24年」と題し、約1時間半にわたり熱弁。拉致問題について「北朝鮮は解決の見返りに経済協力を求めている」と指摘。ミサイル発射や核実験を繰り返す現状に触れ、「米朝間に近く動きがあるだろうが、日本政府はそれに乗り遅れてはならず、準備を進めてほしい」と要望した。

 拉致被害者の家族らが高齢化していることから、早期解決の必要性を強調し、「北朝鮮の電力不足は深刻で、見返りにエネルギーは渡せないが、設備は与えられる」と解決策の一例を示した。また、拉致被害者の生存情報を多く入手した上で北朝鮮と交渉するなど、政府に対して取り組みの強化を促した。