デビュー

「社会の隅に置かれた人のよりどころになるよう戦う」戸籍上は男性の女性弁護士、仲岡(なかおか)しゅんさん(32)

【デビュー】「社会の隅に置かれた人のよりどころになるよう戦う」戸籍上は男性の女性弁護士、仲岡(なかおか)しゅんさん(32)
【デビュー】「社会の隅に置かれた人のよりどころになるよう戦う」戸籍上は男性の女性弁護士、仲岡(なかおか)しゅんさん(32)
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 真っ赤な口紅に、腰まで伸びた黒髪をなびかせ、大阪地裁前をさっそうと歩く長身の弁護士、仲岡しゅんさん(32)。男性として生まれたが、幼いころから持ち続けた性への違和感を自分らしく生きると決め、乗り越えた。2年目の駆け出しながら、刑務所での性的少数者への処遇改善などに奔走。女性誌のコラムニストとしても活躍する。(吉国在)

 --弁護士を志した理由は

 学生時代にマイノリティーに対して親近感を覚えたのをきっかけに、社会の隅っこに置かれた人々の味方になりたいと。私のような外見の、いわゆる「ニューハーフ」(トランスジェンダー)はこれまで夜の仕事しかない印象でしたが、別のフィールドで勝負がしたいと思ったのも大きな理由です。

 --親近感を覚えた理由は

 幼少期から、アトピー性皮膚炎で自分は汚いとコンプレックスを抱えて生きてきました。同時に、得体の知れない居心地の悪さを感じながら、その正体が何か、当時は自覚がありませんでした。今思えば、それは性別への違和感で、そうしたことも親近感につながったのかもしれません。

 --自覚したのはいつ頃

 小学生までは、女性と恋愛して結婚する「普通の男の子」と思い込んでいました。ところが中学生になると、ひげが生えたり、声が低くなったり、自分の意志をよそに体が男性化していきますよね。この男性になることへの嫌悪感がすさまじかったですね。

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