【経済裏読み】中国人「運び屋」のおかげで韓国免税店が売上げ増 訪韓外国人客減の中での怪現象なのだが…(3/3ページ) - 産経ニュース

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経済裏読み

中国人「運び屋」のおかげで韓国免税店が売上げ増 訪韓外国人客減の中での怪現象なのだが…

 一方で、韓国で免税品を大量購入し、高値で販売する運び屋としては、中国人団体客が韓国でショッピングできない状況はむしろ好都合と、朝鮮日報は指摘する。ロッテ免税店は同紙に対し「中国人団体客は減少したが、運び屋による購入量が逆に増え、4月に5億ドル台にまで落ち込んだ外国人売上高が7億ドル近くまで回復した」と説明。その結果、7月の外国人1人当たり売上高は655ドルで前年同月(333ドル)のほぼ2倍となったという見立てである。

結局、中国依存から抜け出せない韓国

 だが、「運び屋」にも限界がありそうだ。というのも免税店の売上高が回復したものの、収益性が低下したのである。朝鮮日報は、THAAD報復以降、免税店業界が集客のために大規模な値引きを行ったからだと指摘する。

 最大手であるロッテ免税店による今年上半期の営業利益は74億ウォンで、前年同期(2326億ウォン)に比べ97%の減益。THAAD報復が本格化する前の今年1-3月の営業利益は372億ウォンだったが、4-6月は前述したように298億ウォンの赤字を出した。新規参入の免税店も赤字で苦戦する。新世界免税店は60ウォン、ハンファギャラリア免税店は270億ウォン、ドゥタ免税店は170億ウォンの営業赤字をそれぞれ記録。新規免税店で唯一黒字だったHDC新羅免税店も黒字額は12億ウォンにとどまった。

 韓国に利益が上がらない中、中国人の「運び屋」が韓国の免税店で大量に免税品を買い込んでいる姿を思い浮かべると、中国依存から抜け出せない韓国に同情してしまう。