ゲームや遊び通じ「助け合い」学ぶ…災害時にどう行動するか「共助」の視点も重視

 災害対策のコンサルティングを手がける国土防災技術(東京)は、ロールプレイ(役割演技)型の防災教材「EVAG(イーバッグ)」を作成し27年から販売している。

 高齢者、ペットがいる人、感染症患者…。20パターン以上の被災者を想定した「属性カード」を用意、参加者はその人になりきって刻一刻と状況が変化する豪雨災害などを想定したシナリオで、避難や地域の助け合いについて考える。

 担当者は「自分以外の人の立場で考え、課題に気づくきっかけとなれば」と話している。

 防災ゲームの先駆けは阪神大震災で支援にあたった神戸市職員らへの聞き取りを基に製作されたシミュレーション型教材「クロスロード」とされる。

 「人数分がない食料を被災者に配るか」など決まった正解のない災害時のジレンマについてグループで考え、災害対応を学ぶ取り組みだ。

 防災教育普及協会の宮崎賢哉事務局長は「主体的に考えたり動いたりする力を養う仕掛けに注目が集まっている」と分析。その上で「一つの教材だけでなく想定する災害や場面に応じ、効果的に使い分け活用できる防災教育の担い手が増えることが求められる」と指摘している。