大相撲

秋場所、4横綱けが抱え出場すら不透明

稀勢の里
稀勢の里

 大相撲秋場所(9月10日、東京・両国国技館)は、優勝争いの軸となるべき4横綱がいずれもけがを抱えており、全員が出場できるかどうかすら不透明な状況だ。今後の調整で、闘える状態までいかに仕上げられるかが問われる。

 3場所連続40度目の優勝を目指す白鵬は、30日に東京都墨田区の宮城野部屋で秋場所に向けた稽古を再開。入念な四股やすり足などでみっちりと汗を流したが、相撲は取らなかった。

 2年前の秋場所を休場する要因となった左膝痛で夏巡業を一時離脱。いまも痛みがあるといい、今後の調整について「ゆっくりゆっくり」と慎重な姿勢を示した。

 より深刻に映るのが鶴竜だ。途中休場した7月の名古屋場所で右足関節外側靱帯(じんたい)損傷を負い、右足甲の剥離骨折も判明。今月27日の段階で「スムーズに歩くこともできない」と語っていた。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は次に出場する場所で進退を懸けることを明言しているだけに、本人も「完璧にしたい気持ちはある」と漏らす。

 左上腕部などの負傷で2場所連続途中休場している稀勢の里も回復具合は測れない。関取衆との稽古で武器の左おっつけを確かめたいところ。日馬富士も左肘炎症で夏巡業は途中まで休場。膝や足首にも古傷があり、万全とは言い難い。

 4横綱となった3月の春場所以降、そろっての皆勤はない。現在の横綱はみな30代。時代の過渡期なのだろうか。大関2場所目の高安や関脇御嶽海ら、世代交代を狙う若手、中堅にとっては秋場所は絶好機でもある。波乱含みの土俵となりそうだ。(藤原翔)