民進党は1日、東京都内で開く臨時党大会で党代表選の投開票を行う。前原誠司元外相(55)が優位に立っており、枝野幸男元官房長官(53)を引き離し、新代表に選出される見通しだ。低迷する党勢を回復するための挙党態勢の構築や、蓮舫代表が進めた共産党との共闘路線の見直しなどが今後の課題となる。
前原、枝野両氏は31日、態度未定の国会議員らに電話で支持を訴え、票の上積みを図った。夜にはそれぞれ支援者を集めた決起集会を国会周辺で開いた。
代表選は国会議員(142人)と国政選挙の公認内定者(127人)、地方議員、党員・サポーターの投票をポイント制で争う。
党関係者らへの取材によると、前原氏が国会議員の7割にあたる約100人の支持を取りつけ、約35人の枝野氏を圧倒している。公認内定者の半数強も前原氏に傾いているもようだ。
総ポイントの約半数を占める地方議員と党員・サポーターに関しては、国会議員票ほどの大差は開いていないとみられる。ただ、前原氏の優勢は揺らいでおらず、枝野陣営は労働組合の組織内議員らを通じて追い上げを図っている。