文化人らが安倍晋三首相の退陣を求めるスピーチなどを行う市民団体主催の集会「安倍やめろ!!8・29緊急市民集会」が29日午後、国会内で開かれた。
「1年前はいろいろとお世話になりました…」
ジャーナリストの鳥越俊太郎氏は、昨年夏の東京都知事選での敗北を念頭に、こんな謝辞からスピーチを切り出した。
鳥越氏といえば、民進、共産など4野党の推薦を受けて都知事選に臨んだものの、小池百合子知事に敗れただけでなく、次点だった与党推薦候補にも4万票以上の差をつけられる大敗北を喫した。にもかかわらず、この日の集会では、なんと選挙戦術を野党に「指南」する大演説を繰り広げ始めたのだ。
「次の選挙では野党が統一候補を出して戦うしかない!」
自身が「統一候補」として挑んだ選挙で惨敗した記憶は都合よく忘れ去ってしまったらしい。
さらに鳥越氏は、9月1日の投開票に向け論戦が交わされている民進党代表選にも注文をつけた。
「自民党、公明党に対抗して野党が統一の候補を出して戦うしかないんですよ。分かりきったこと。だけど、今、行われている民進党の代表選では、ああだ、こうだ、なんとか、いろんなことを言っていますよね。民進党はホントにバカだと思うよ、オレ」