「菊池寛生家の跡」に記念作品、ゆかりの彫刻家が制作

菊池寛生家の跡地を記念した作品「大国天」と制作者の流政之さん=高松市
菊池寛生家の跡地を記念した作品「大国天」と制作者の流政之さん=高松市

 高松市天神前にある「菊池寛生家」の跡地に、日本を代表する彫刻家、流政之さん(94)による記念の彫刻が置かれることになった。28日に除幕式が行われ、福の多い街になることを願った作品「大国天」が披露された。

 菊池寛の没後に、有志らが「菊池寛生家の跡」という顕彰碑を建てたが、地権者の第一法規(東京)のビルが老朽化のため取り壊され、顕彰碑は菊池寛通りの北側、市中央公園の歩道脇に移設された。

 跡地は駐車場となり、菊池寛生誕の場所が特定できない状態だったため、新しい石碑を建立することを決め、流さんに相談したという。

 高松市在住の流さんは、若い頃に文芸春秋社から依頼を受けて作品を制作したこともあり、生前の菊池寛と親交があったという。流さんは菊池寛のことを「個性の強い人だった」と懐かしそうに振り返った。

 作品は七福神の大黒天をモチーフに、平成27年に制作され、材質は黒御影石。高さ約60センチ、幅40センチ、奥行き40センチで庵治石の台座にのっている。「みんなになでてもらいたい」と話し、新たな名所になればと期待を寄せた。