茨城県知事選

大井川和彦氏が当選 課題山積、失敗は許されない

当選し、支持者らと万歳する大井川和彦氏(中央)=27日夜、水戸市笠原町(鴨川一也撮影)
当選し、支持者らと万歳する大井川和彦氏(中央)=27日夜、水戸市笠原町(鴨川一也撮影)

 24年ぶりの新知事となる大井川和彦氏は就任後、医師不足や少子高齢化、日本原子力発電東海第2原発の再稼働など課題山積の県政のかじ取りを担う。

 選挙戦では「変革」と「挑戦」の重要性を強調し、「新しい茨城をつくる」と公約を打ち出してきた。しかしながら、政治経験は皆無。経済産業省官僚からIT会社役員とこれまでの華々しい経歴と多彩な経験を生かし、知事としてどのように新しい茨城をつくるのか。

 たとえば医師不足。人口10万人当たりの医師数が177・7人で47都道府県でワースト2位(平成26年)。茨城県内でも地域間格差が大きく、経営の厳しい病院再編が各地で進む。誰もが必要なときに医療を受けられる環境整備が急がれる。

 また、目玉公約の一つとして掲げた多選禁止条例の制定については「3、4期までが相場」と述べていた。知事就任後、任期内での「結果」を求め、短期的な事業を重視するあまり、中長期的な視野に立って将来の茨城のために種をまくことを怠ることがあってはならない。

 今回の知事選で大井川氏は、自公両党から全面支援を受けた。自民党県連の県議会会派「いばらき自民党」は定員63人中45人を占める最大会派で、就任後は大井川氏と協力して県政を進めていくとみられる。

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