正論9月号

前川喜平氏を話し合ったら「クズ」でおさまらず、「彼の話は少し脇に」絶滅系の役所とメディアはどこか

 高橋 前川氏が出てきたおかげで私は各方面からコメントを求められ、仕事が増えている、それは評価しますよ(笑)。ただ評価できない点は、前川氏は文科省の天下り問題では懲戒処分を受けている「天下りキング」です。組織ぐるみの天下りを受けて、文科省改革が行われようとしていた。前川氏は今回、それを阻止するために騒いでいるだけのことで、なぜそれにマスコミが飛びついたのか非常に疑問ですね。

 岸 本来、前川氏は天下り問題で懲戒免職になってしかるべき人です。実際、首相官邸の中でそうした議論もあったんですが、官邸は温情でクビにはしなかった。それが辞めた後で前川氏が「総理のご意向があった」などと騒いでいるのは、恩を仇で返したようなものです。人間として許しがたい話でしょう。 

崩れ始めた官僚の自治王国

 宮家 お三方の前川氏批判に付け加えることはありません。ところで、これまで日本の官僚は、行政的な部分と政治的な部分を非常にうまく使い分けてきました。そうした観点から前川氏をみていると、彼の言動は「官僚独立自治王国」の裸の王様の断末魔といえます。