京都市中心部で21〜23日にかけてサルの目撃情報が相次いだ。同一のニホンザル1匹とみられ、今のところけが人はいないが、市などが捕獲を進めている。
最初の目撃情報は21日午前7時ごろ。世界遺産・二条城(同市中京区)の敷地内を歩いていたり、駐輪場の屋根の上にいたりしたのが見つかった。翌22日午前9時半ごろには「同市下京区の路上を走っていた」との通報が下京署に寄せられた。
さらに23日午前6〜7時ごろ、JR丹波口駅近くや梅小路公園(いずれも下京区)でも相次いで目撃。その後は戒光寺公園(同市南区)付近の民家の屋根の上を移動するなどしていた。
同市南区の介護士、桜井美栄子さん(63)は「何かが落ちたような音が聞こえてベランダに出たら、自宅屋根の上にサルがいた。向かいの家に飛び移って逃げたが、あのすばしっこさは捕まらないと思う」と話していた。
市地域自治推進室によると、外見からいずれも同じニホンザルとみられる。京都市動物園の坂本英房副園長は「基本的に人を襲うことはないが、刺激したり近寄ったりするのは避けて」と呼びかけている。