「笑い」の効果はいかに? 実証研究最終回、桂文珍さんが落語を披露 大阪国際がんセンター

登壇して患者らを前に落語を披露する桂文珍さん=大阪市
登壇して患者らを前に落語を披露する桂文珍さん=大阪市

 がん患者のストレス軽減や免疫機能に、「笑い」が与える影響を調べる「大阪国際がんセンター」(大阪市中央区)の実証研究が24日、最終回を迎え、桂文珍さんが落語を披露した。研究結果は、今年度中にも科学誌などで発表する予定。

 同センターが松竹芸能と米朝事務所、吉本興業と協力して5月にスタート。漫才師や落語家らの公演を8回開き、がん患者や医療従事者らが鑑賞。採血やアンケートで免疫機能の変化などを調べてきた。

 この日は、文珍さんと弟子の楽珍さんが登壇し、高齢夫婦の日常会話などを題材にした落語を披露。会場から大きな笑いが起きた。

 文珍さんは「笑っていただいた。きっと免疫力が高まったのではないか。私の免疫力も上がっていると思う」と手応え十分。同センターの左近賢人病院長は「多くの協力を得て最高の条件で実験を行った。どんな結果でも素直に受け入れたい」と話した。

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