関西の議論

「女性専用車両」肝心の痴漢対策に効果なし? 男性差別とブーイングも…撲滅への新たな〝武器〟は

 ただ、国交省によると、現時点で男性専用車両の導入を検討している鉄道会社はない。導入されれば、冤罪防止効果への期待はあるが、男女が混在する車両が残る以上、そもそもの痴漢対策には大きな効果がないとの声もある。

防犯アプリの拡大に期待

 それでは、電車内での効果的な対策はあるのか。

 山本教授が「抑止力としては期待が持てる」とするのは、車内の防犯カメラだ。「誰かに見られている」との意識が犯行を食い止める可能性がある。

 しかし、コスト面は大きな課題だ。現時点での導入は、3年後に五輪やパラリンピックが迫る首都圏の鉄道が中心だ。また混雑状況によっては、痴漢のターゲットになる下半身がカメラに写らないケースも考えられ、「やった、やっていないの証明にはならない可能性はある」とする。

 山本教授がほかに有効とみているのは、警視庁が導入したスマートフォン用の防犯アプリ「Digi Police」(デジポリス)だ。

 メニュー画面から「痴漢撃退」を選択すると、「痴漢です 助けてください」と大きく表示される。この画面をさらに触ると、マナーモードでも助けを求める音声が流れる。声を出さず、加害者や周辺に被害を訴えることが可能になる。

 アプリは、振り込め詐欺やひったくり事件などの防犯情報も紹介している。山本教授は「スマホ世代にも受け入れられやすい」として、同様のアプリの拡大に期待を込めた。

会員限定記事会員サービス詳細