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夏休みの子供たちに水に関連した生き物について知ってもらおうと、京都水族館(京都市下京区)と連携し、水の生き物が描かれた絵などを展示した特集展示「京博すいぞくかん-どんなおさかないるのかな?」が京都国立博物館(京都市東山区)で開かれている。同博物館が子供向けの展示を行うのは初めて。9月3日まで。
おさかな大集合!▽思いをたくされた魚たち▽伝説の水のいきもの▽水のめぐみ▽美術になった水のいきもの-の5つのテーマで、重要文化財6点、重要美術品1点を含む計68点が展示されている。
このうち「思いをたくされた魚たち」では、急流をさかのぼって龍になると信じられたコイが描かれた絵巻や、腰の曲がった様子が長生きを表すというエビの柄の帷子(かたびら)などを紹介。「伝説の水のいきもの」では、龍や人魚、カッパなど水にまつわる想像上の生物が登場する美術品を集めた。
このほか、「美術になった水のいきもの」では、装飾として取り付けられたアワビの貝殻や、かんざしに加工された鼈甲(べっこう、ウミガメの甲羅)など、生き物自体が工芸品になったものが並ぶ。
夏休み中の子供たちを対象にしていることから、作品の解説は分かりやすく書かれ、「龍のモデルは中国に生息するヨウスコウワニではないかとされる」などといった京都水族館の下村実館長による豆知識も併記されている。